発見された、一冊の手帳
神戸・北野。異人館が立ち並ぶこの街の一角、一宮神社に、思いがけないものが託された。 革表紙の古い手帳――そこに記されていたのは、かつて北野の街に暮らしていたという 一人の英国人の筆跡だった。
手帳には、街のあちこちに隠された手がかりを示す走り書きと、 一つの署名だけが遺されていた。S. H. 彼が何を見つけ、何を街に遺したのか――答えを知る者は、まだいない。
一宮神社を起点に、山本通から北野の路地を歩きながら、 手帳に記された謎を一つひとつ解き明かしていく。その先に、 ホームズが本当に遺したかった「手紙」が待っている。
北野の路地を歩くうち、
私は奇妙なことに気がついた。
何気ない路地や建物の中に、
まるで誰かが仕組んだように
手がかりが散りばめられている。
私はそれらを、この手帳に記しておく。
この手帳を見つけた君へ。
私が辿った手がかりを追ってみたまえ。
君にも同じ答えが見えるだろうか。